産み方に、じぶんらしさを。
松が丘助産院院長:宗祥子さん

【2】誰かの気配。

リビングの隣の台所では、複数の女性たちが食事の支度をする音がする。廊下を行き来する助産師さんたちが微笑みながらあいさつをしてくれたり、庭では洗濯物が気持ち良さそうに揺れている。

「誰かの気配」を感じながら時を過ごすと、心が落ち着く。

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松が丘助産院のスタッフのみなさん。

人の魅力って、どんな風にして他者に伝わるんだろう、と考える。

表情?服装?声色?動作?

それとも、空気?

 

出産を終えたお母さんと、産まれたばかりの赤ちゃん。そして複数の助産師さんたちとリビングで過ごしていたときのこと。

大人たちのおしゃべりは盛り上がる。

そんなときふと、宗さんがおっしゃった。

 

「こうやっておしゃべりしている間も、心では赤ちゃんのことを気にして、たまに見てあげたりするのよ。ちゃんと“いっしょに”居てあげるの。」

 

「神は細部に宿る。」という。わざわざことばにしなくても、目に見えなくても、感じる何かは、ほんとうに小さな、こういった気遣いかもしれない。

松が丘助産院の中で、ひらかれた窓から入ってくる風と、目の前にいる宗さん。不思議なことに、この条件の中で、どんどん心がひらいてゆく。

ひらいた心で接していただくことに呼応するように。

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普段なにげなく行っている動作は、実はとってもたいせつなことなのかもしれない。

くつを脱ぎ、下駄箱へしまう。コートを脱ぎ、ハンガーへかける。あいさつをし、おしゃべりをしながら出されたお茶を飲み、一息をつく。

こういった日常の動作で、どんどん松が丘助産院の中で過ごすことに違和感がなくなり、「自分の今いる場所で、自分の力で産む。」が叶うのかもしれない。

(おわります)
書いた人:西出博美

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