ぱぱとままになるまえに

\ リニューアルしました。/

「ぱぱままっぷ」リニューアルのお知らせ

「ぱぱとままになること」を夢見られる世の中にしたい。
そんな思いから、2011年、「ぱぱとままになるまえに」ははじまりました。

これまで結婚・妊娠・出産・子育て・家族などをテーマにイベントを開催し、経験者の話を聞いたり、助産院への見学ツアーを行なったりしてきました。

参加者から子どもを授かったと報告を受けることもあり、と同時に「おすすめの助産院とか、産婦人科ってある?」「これから何をどうすればいいの?」と聞かれることが多くありました。

出産施設の情報が掲載されているサイトや情報誌はいくつかありますが、実際にどんな雰囲気で、どんな人たちがどんなケアをしてくれるのか、といった情報はなかなか手に入りにくい。

そこで2015年、出産施設の情報をまとめたサイト「ぱぱままっぷ」を立ち上げました。クラウドファンディングで資金調達し、その資金をもとにサイトを開設したのですが、途中で止まったままになってしまいました…。支援いただいた皆様、申し訳ありません!

5年の月日が経ちましたが、このたび「ぱぱままっぷ」はリニューアルして再出発します。

今後、どんな内容にしていくのか、どんなことを目指しているのか、「ぱぱとままになるまえに」代表の西出博美に、これから「ぱぱままっぷ」をともにつくっていく編集者・古瀬絵里がインタビューしたので、その模様をお届けします。

古瀬 そもそも、どうして「ぱぱままっぷ」は止まってしまったの?

西出 最初は助産師さんに取材して、もう一人のメンバーと記事を書いていたのだけれど、膨大な内容をまとめきれなくて、力つきてしまったんだよね。

同時にイベントもやっていて、イベントのほうが”やった感”があるから有耶無耶になって、「ぱぱままっぷ」もやらなきゃと思いながら、どんどん時間が過ぎてしまった…。

古瀬 そんななかで、再出発しようと思い立ったきっかけは?

西出 2019年6月に理事たちが集まる総会を開いたとき、みんなに「ぱぱままっぷが止まっていることがずっと引っかかっていて…」と相談したら、「編集者の絵里ちゃんに手伝ってもらえるんじゃないか」という話になって。

当初は「自分でやらなきゃ」と思っていたけど、いまは「自分には書くことは向いてない」ってやっと気づいたから(笑)絵里ちゃんに声をかけました。

(総会のときの様子)

古瀬 内容も、当初予定していた出産施設を紹介するだけでなく、もっと幅広く結婚や妊娠・出産、家族のことについて発信していくんだよね。

西出 うん。もともと私は助産院とか助産師さんが好きで、よく話を聞きに行ったりしていたんだけど、活動を進めていくうちにだんだん疑問に思うことが出てきて。もちろん、いい部分もあるけど、感覚的に、助産院のことだけをやっていたらだめだなって思ったんだよね。

たとえば助産院だと、子どもができなくて困っている夫婦に対して「仕事しすぎなんじゃない?夫婦の時間はとれているの?」とか「早寝早起きして、生活リズムを整えて、いい食生活を心がけていたら、きっといいタイミングで赤ちゃんがやってくるよ」とか言う人が多い。

確かにそれも大事だけど、産婦人科の医師とイベントをしたとき、その医師は妊娠の仕組みを踏まえて、全然ちがうことを教えてくれて。

というのは、「卵子は排卵後24時間ほどしか生きられなくて、精子は3日から長くて1週間くらい生きているから、排卵日の3日前くらいから性交すると妊娠しやすい」と。

だから排卵が月に1回あるとしたら、妊娠したいと考えたとき、年に12回しかチャンスがない、っていう知識を数字も交えて教えてもらったのは初めてだった。

なんとなく「排卵日」とか知っていたけれど、ちゃんと知らなかったんだよね。生活リズムとか食事を整えて…っていうのは、わかりやすくて取り組みやすそうなんだけど、それ以前に知るべきことがあるなと思って。

だから「ぱぱままっぷ」では助産院のことに限らず、妊娠・出産に関わる知識や、予期せぬ妊娠をしたときにはどうする?などの知識を、なるべくわかりやすく編集して掲載し、伝えていくということにもチャレンジしたいと思っています。

(助産院を見学するツアーも開催しました 写真:林直幸)

古瀬 自身が妊娠・出産したときの体験も影響しているのかな?

西出 それも大きいね。私は最初、助産院で出産をしようと思って通っていたんだけど、途中まで逆子だったんだよね。逆子だと助産院で産めないから、助産院に行くたびに院長に怒られていました。

逆子を治すために整体とかお灸とかいろいろ試したけど治らなくて、どんどん自信がなくなっていくなかで極めつけだったのが、あるとき院長に「いつまで逆子やってるの!赤ちゃんが逃げたくて足を下にしているのよ!」って怒られたときにもう限界で…。

結局、病院で産むことにして、その病院で逆子を治す「外回転術」というのを受けたら、成功して治ったの。助産院で言われたことをあんなにいろいろやってもダメだったのに、外回転術をしてもらったら1回で治ったことにびっくりした。

そのあと予定日の2日後まで赤ちゃんをお腹の中で無事に育てられて出産したんだけど、わたしは出産時の出血がけっこう多くて大変だったから「あぁ、病院でよかったなぁ」と安心だった。

出産は何が起こるか最後まで誰にもわからないっていう経験をしたからこそ、助産院での出産だけをあまり勧めらない気持ちにもなりました。

でも、産んだ病院を退院したあとに助産院で3日くらい産後入院したの。身体がつらかったときにケアをしてもらえて、すごく助かったし、赤ちゃんのことや母乳育児のことがまだよくわからないまま、家に帰っていきなり赤ちゃんと2人きりで過ごすのは本当に不安だったので救われました。

妊娠前は目の前の妊娠・出産に焦点が行って「助産院での出産を!」と言っていたけれど、もっとその周りにある助産院の役割に気づかされた経験でした。

(2016年に男の子を出産しました 写真:林直幸)

古瀬 これから「ぱぱままっぷ」では具体的にどんなことを発信していきたい?

西出 大きくわけると二つあって、一つは妊娠前に知っておいたほうがいい知識。たとえば妊娠したいと思ったときにすることや、逆に予期せぬ妊娠をしたときの対応とかを掲載していけたら、と思っています。

もう一つは、妊娠や子育て、家族において、こんな考え方や価値観もあるよ、とか、子どもとともに生きていると、こんな景色もあるよってところを見せられたら、と思っています。

出産して終わり、ではなくて、その先のほうが長い。自分も子育てするなかで、出産の先にある“世界の広さや多様性のようなもの”を知りました。
そこの豊かさを共有することができたら、パパとママになる前の人たちに「なんか楽しそう」とか、「子育てっておもしろそう」って思ってもらえるんじゃないかな、と思って。

たとえば、多様な遊びができるプレーパークとか、魅力的だなと感じる保育園とか。あともちろん、助産師さんや、叶うことなら産婦人科の先生にもインタビューして紹介したい。

人柄がわかるようなインタビューを重ねたいな。妊娠、出産、子育てに関わる「人」の顔が見えたりするとなんか安心にもつながるんじゃないかって思って。

古瀬 妊娠・出産や子育ては経験してみないとわからないことが多いし、だからこそ不安になることもあるけど、いろんな選択肢があることを見せられるといいよね。

西出 みなさん、再出発した「ぱぱままっぷ」を、よろしくお願いします!

(写真:藤原慎也)

一覧ページへ飛ぶ